夏休み、子供たちに読書感想文を書かせるのはたいへんですね。
小学校の低学年くらいだと、まだ自分だけではなかなかできないので、
毎年親が手伝うことになるんですが(笑)
あまり親が手を出しすぎると、
先生にもバレバレ(;゚ロ゚)
子供の書く力を伸ばす機会を奪ってしまうことにもなりますね。
その加減がなかなか難しいですが、
親の接し方やサポート次第で、
子供が作文好きになってくれたら嬉しいですよね!
今日は、我が家で実践して、感想文の宿題がとても楽になった
手伝い方と書き方のコツについてお伝えします。
小学生の読書感想文を親がサポートするために大切なことは?
親の関わり方って難しいですね。。
あまり口うるさく言うと、ますます嫌がって自分からやらなくなるし、
放っておくと、自分からはやらないし。
読書感想文に限らず、作文が好きでない子は、
「何を書いたらいいか、わからない」という子がほとんどです。
娘も小学校2年生のときに、そう言っていました。
本を読んだ、面白かった。
でも、それをどうやって言葉にしたらいいのかわからない。
本はちゃんと読んでいるのだから、
なにかしらは子供の心に残っているはずですが、
それが「書く材料」として思い浮かばないだけなのです。
そこで、親は、その書く材料を引っ張り出してあげる役目をします。
早く書きなさいとか急かしたりしないで、
読んだ本について、自由におしゃべりしてみてください。
あらすじの中で、すごく嬉しかったところや悲しかった部分など
おやつでも食べながら、たくさん質問してあげてくださいね。
お父さんやお母さんが、そんな風に接してくれるだけで、
子供はもっと話してみたくなって、
それが感想文を書くタネになりますよ。
ここで大切なのは、
大人目線でいい作品を書かせたいあまり、
親の意見を言ったり、誘導しないこと。
2学期の成績がかかっているとか、
賞を取らせたいとか、
大人はつい考えてしまいますが、
子供が感じたままを言えるように、
ここはぐっとこらえて、質問する側に徹してください。
読書感想文の書き方 構成はどうしたらいいの?
構成は、感想文の骨ぐみのようなものです。
骨ぐみ作りのためには、まず
本を読み終わったら、子供にその本について
いくつか質問してみます。
○この本の主人公と自分と、どんなところが似てると思う?
○自分がその主人公だったら、そのときどうしたと思う?
○今までに同じような体験をしたことがある?
○その主人公の体験を読んだとき、連想したことや思い出したことがある?
この質問で子供が話したことを
自分でメモさせてください。
箇条書きがいいでしょう。
これをメモ型の付箋に書くいておくとあとでとても便利です。
思いつくまま、子供の言葉でできるだけたくさん書かせて下さいね。
言葉使いが多少間違っていても、
上手な文章でなくても大丈夫と言って、
自由に書かせてみて下さい。
書き終わったら、その付箋メモを一緒に読んで、
強く印象に残ったところ、そうでもなかったところ
大事だと思うところ、それほど大事でもないところなど、
話し合います。
さほど大事でなかった付箋は、はずしていきます。
最後に残ったいくつかの大事な点が、感想文のメインとなります。
そして、どういう順番で組み立てていくのかを
一緒に決めましょう。
付箋に書いておくと、この順番決めのときに
貼ったりはがしたりできて、とても便利です。
これで、読書感想文の骨ぐみができあがりました。
本で言えば、目次のようなものですね。
読書感想文の書き方 小学生が自分でまとめるコツとは
感想文の骨ぐみができたら、
ここからは、子供自身の言葉でふくらましていきます。
お子さんの話し相手になって、
先ほど付箋メモにした内容について
自由におしゃべりしてみましょう。
ここでも、親は質問役、聞き役です。
骨ぐみに肉づけするには、子供自身の実体験がたよりです。
主人公の経験と自分の体験が似ていても
全く反対でも、その体験がよりどころになって
いろいろな表現が出てきます。
いずれにしても、子供自身の体験は
何にも代えがたいオリジナリティがあります。
主人公の経験を自分のものと結びつけて
自分はこうだったと話して、そのときの考えを素直に書いていけば、
その子オリジナルの立派な読書感想文になるのです。
書く時の構成としてよく、その本を選んだ理由や簡単あらすじを書く
というのがありますが、
これはあまりおすすめできません。
あらすじを単に書いても、
本を読めばわかることなので
文章に入れる意味はないですよね。
読書感想文の目的は、
感想文を書くために深い読書をして、
そのことで子供自身が変わることです。
本を読んで子供の中に起こった反応(あるいは無反応)の理由を
まとめるものですから、本の内容全部をまとめたりする必要はありません。
子供が一番引っかかったところだけをピックアップして、
そこについてだけ深くかければいいのです。
よく言われる定番の構成は参考程度にして、
作った骨ぐみをもとに
親子で自由におしゃべりしながら
お子さんらしい読書感想文にしていってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
我が家も、最初はいやいやで
書かせるのが本当に大変でしたが、
「書かせる」のではないんだ。。ということがわかり
一緒に話し合う、おしゃべりするようになってからは
だんだん自分で書けるようになってきました。
5年生になる頃には、
家事の片手間におしゃべりしてあげるだけで
なんとか仕上げていくようになりました。
親はどうしても賞をとらせてあげたいとか
先生にいい印象を持たせてあげたいとか
大人の都合で考えてしまいがちですが、
多少間違えても、素晴らしい賞を取らなくても
本人の言葉で、自分の力でできるようになることが
一番大切だと思います。
先々、小論文や卒論を書くための
基礎の力もついてきます。
完璧をもとめずに、おおらかにサポートする
ヒントにしていただければ幸いです(*^。^*)
最後までお読み下さり、ありがとうございました!