初盆は、四十九日の忌明けのあと初めてくるお盆のことで、
新盆とも言います。
一般には、親族だけでとりおこなうものですが、
親しくしていた大切な友人のためにお参りに行きたいと言う人も
少なくないと思います。
でも、何もかも初めてのことで、
どうしたらいいのかわからないと言う方もいるでしょう。
このような行事は、地域性がとても強く、
絶対の正解というものはありません。
そこで今日は、初盆参りのときの服装、お供え、訪問時期などの
基本的なマナーについて、我が家の経験とともに
お伝えします。
初盆の友人を訪問するときの服装でふさわしいのは?持ち物は?
3年前に義父の初盆がありました。
そのときの経験と印象をもとにお伝えしたいと思います。
初盆の法要に呼ばれているのでなければ、礼服でなくても大丈夫です。
女性は白いブラウスかシャツに、黒、紺、グレーのスカートやパンツが無難。
ストッキングは普通に肌色で大丈夫です。
お線香を上げるのに室内に上がることも考えると、
素足では失礼にあたりますので、避けましょう。
暑くて大変ですが(;゚ロ゚)。。。
長時間いるわけではないので、ここはちょっとガマンです。
男性は、スーツで行く人もいますが、
暑さの厳しい時季なので、ネクタイなしの白ワイシャツに、
こちらも黒、紺、グレーのスラックスやチノパンツで問題ないです。
男性も靴下は履いていきましょう。
親族でも喪服や礼服を着る人は少ないので、
そこまでかしこまる必要はありません。
ただし、ジーンズはNGです。
「平服で」とか「地味な服装」というと
ジーンズのようなラフな格好を思い浮かべる人もいます。
ですが、ジーンズは作業着ですので、
訪問先の友人やご家族に不快な思いをさせる可能性もあり、
あなた自身も、常識を疑われることになりますよ。
そこだけは気をつけて下さいね。
持ち物は?
仏壇にお線香を上げるかもしれませんので、
数珠を持って行くことをおすすめします。
丁寧できちんとした印象になるでしょう。
初盆に友人に渡すお供えはどんなものがいいの?
マナーとしては、お花や日持ちするお菓子、
お線香、現金、どれも問題ありませんが、
日持ちするお菓子やお線香が無難です。
我が家の場合も、お線香とお菓子が多かったように思います。
一番のおすすめはお線香ですね。
お菓子の場合は、できるだけ消費期限が長いものをおすすめします。
受け取る時期が重なるので
量が多かったり、消費期限もあるために
ものによっては、正直困ることもあります。
実際、我が家では、お盆の早い時期に来てくださった方のお菓子は
終わった時に整理してみたら 消費期限が迫っていて、
おすそ分けもしずらい。
毎日チェックする余裕もなく。。。
そうすると、自分たちで頑張って食べなければ
ということもありました。
その点、お線香は絶対使うもので、
品物のバリエーションも予算によっていろいろ選べますし、
保存にも困りません。
のし紙の表書きは、「御供」が宗派を問わず使えておすすめです。
水引は、繰り返すことを望まない「結び切り」で
白黒、双銀、藍銀などにします。
お参りに行くのに、
お金は包まなくていいのかと迷いますね。
あなたがご友人ととても親しくしていて
故人の葬儀にも参列し、お香典を包んだのなら
初盆の訪問のときに香料はなくても大丈夫です。
都合で葬儀には参列できなかったからと言う方は
気になるでしょうからここでお渡しするのがいいタイミングです。
持って行くのであれば、
のし袋の表書きは、「御仏前」か「御供物料」です。
宗派を問わず使えるのは、「御供物料」で、
水引は、結び切りで白黒、双銀、藍銀とします。
お供えものと香料の両方を持参するのはどうでしょうか?
葬儀に出られなかったからという場合には
両方持参しても大丈夫でしょう。
これは、あなたのお気持ちや先方の慣習にもよりますが、
あまりやりすぎるとかえって先方に気を遣わせます。
訪問のたびにあまり多く包むのはやめましょう。
友人の初盆 訪問する時期はいつがいい?
お盆の準備が始まる7日~にしましょう。
お盆の期間は13~16日で、この期間は故人の魂が家に帰ると言われ
ご家族で法要などをされると思います。
一番いいのは7日~12日までにお焼香に伺うことです。
直前はお墓の掃除や法要の支度などで、
忙しくしていることもあるので、
訪問するのであれば、連絡は早めにして
日程を確認するのがマナーです。
ご近所づきあいがあった
いつも行ったり来たりしている間柄でも
行くときは電話の1本くらいしますよね。
遠くから行く場合は、連絡もせず急には失礼ですし、
もしも相手が留守ではあなたも困りますね。
まとめ
弔問の際の一般的なマナーに沿って
我が家の経験も交えてお伝えしてきましたが、
いかがでしたでしょうか?
お盆というと宗教的な儀式のように考えてしまいますが、
初盆そのものは、それぞれの家庭やその地域や集落の中で
昔から伝わる慣習や、伝承されてきた文化なのです。
県とか地方という大きな単位ではなく、
もっと狭く小さな単位の中で伝わってきたものです。
本当の正解は、あなたの親族にいる知恵袋のような存在が知っています。
葬儀などをいつもとりまとめてくれる
おじさんやおばさんはいませんか?
いつもお経をあげてくれるお寺さんも相談に乗ってくれます。
これを機に、ぜひご近所や親戚ともコミュニケーションをとり、
あなたの家族の正解を見つけて
お子さんや兄弟姉妹にも伝承していってくださいね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!