日焼けというと、肌に直接日が浴びて起きることを
イメージするかもしれませんが、
目から紫外線が入っても
肌に影響があることはご存じですか?
大阪市立大学医学部の井上正康教授の研究チームが
マウスを使った実験を行い、
紫外線が目から入ることで
直接日光を浴びなくても
日に焼けたのと同じ現象が起きることを導き出したのです。
では、なぜそんなことが起きるのでしょうか?
どうして目から紫外線が入ると肌も日焼けするのか?
井上教授の実験では、マウスの体の一部と目に紫外線を当てて、
皮膚のメラニン色素の量を調べたら、
体の一部に紫外線を当てた場合はそこの部分だけの
メラニン色素が増えましたが、
目に当てた場合は、全身の皮膚のメラニン色素が増加したそうです。
井上教授の仮説によれば
次のように考えられるそうです。
1.目に紫外線が入る。
2.角膜が紫外線を感知して、脳に「紫外線が来た!」という情報を伝えます。
3.脳は細胞を有害な紫外線から守るために、
全身に「メラニン色素を作れ!」という指令を出します。
メラニン色素は、美肌の大敵で、美容面では悪者扱いされていますが、
実は肌や瞳を紫外線から守る役目をしているのです。
4.すると、細胞の中のメラノサイトでメラニン色素がたくさん作られます。
5.その結果、紫外線を浴びていない皮膚まで
日焼けしたのと同じ状態になってしまうのです。
驚いたことに、長袖長ズボンで、紫外線対策は万全だと思っていても
目から紫外線が入ってしまうと、隠れている部分の肌まで
日に焼けてしまうのです。
これはマウスの実験結果ですが、
人間でも同様のことが起きる可能性は十分に考えられます。
日焼け対策には、肌を衣服で隠したり、
日焼け止めクリームを塗るだけでは不十分で、
目の紫外線も、しっかり防いでおくことが大事です。
目を紫外線から守る!サングラスの正しい選び方
この紫外線から目を守るためには
UVカット加工をしたサングラスが有効です。
では、サングラスを選ぶ時は
どのようなことに注意したらいいのか
見ていきましょう!
デザインとレンズの色
サングラスはなるべくフレームが大きく、
目をしっかり覆うデザインがいいです。
レンズの色は、濃いものよりは薄いものを選びましょう。
色の濃いレンズはまぶしさはおさえてくれますが、
視界が暗くなるため、瞳孔が大きく開いて、
紫外線がかえってたくさん目に入ってしまいます。
サングラスは目の周りにぴったりフィットするものでは
ありませんから、フレームの周りからも紫外線が入ってきます。
瞳孔が大きくなっていると、その影響も大きくなってしまうのです。
紫外線を防ぐふたつの数値
メガネ店に行くと、UVカット加工されたレンズには、
紫外線カット率と紫外線透過率のふたつの表示があります。
(どちらかひとつのこともありますが)
○紫外線カット率
紫外線をどれだけ防いでくれるかの割合を表しています。
数字が大きいものを選びましょう。
○紫外線透過率
紫外線がレンズをどれだけ通すかの割合を表しています。
数値が小さいものを選びましょう。
サングラス以外の紫外線を防ぐアイテムは?
サングラスだけでは、フレームの周りから
目に入り込む紫外線を防げません。
UVカット加工されたコンタクトレンズをおすすめします。
コンタクトレンズは、瞳そのものをカバーしてくれますので、
サングラスの横から入り込む紫外線にも
有効です。
かく言う私も、コンタクトレンスは必ずUVカットのものを買うようにしています。
最近では、ファッション性重視のカラーコンタクトでも
UVカットされたものも出てきています。
陽差しの強い夏の間だけでも
使ってみるのもいいかもしれません。
帽子や日傘なども併用するのがおすすめです。
アイテム別に紫外線量を防ぐ割合を比べてみると、
帽子のみ … 5割近く
日傘のみ … 5割
UVカット加工のサングラス … 8割以上
サングラスと帽子の併用 … 9割以上
というデータもあります。
ご自身にあったアイテムを組み合わせて、
紫外線から目を守って下さいね(^.^)
まとめ
いかがでしたか?
外に出るときはもちろん、
外出しないくても窓から差し込んでくる紫外線を
いつの間にか浴びているんですね。
今年は肌だけでなく、目の紫外線対策も万全にしていきましょう♪
最後までお読み下さり、ありがとうございました!