ご主人の取引先(お得意様)から思いがけずお中元が贈られてきて、
慌てたことはありませんか?
贈り物をいただくことが多くなると、
ご多忙の夫に代わって、
妻がお礼状を書く場合も増えてくるかと思います。
書き慣れた方なら、不安なくできるでしょうが、
今回初めて書く奥様にとっては、
相手に失礼がないか、どんな文面がいいのか。。
など、心配なことも多いと思います。
こちらでは、ご主人の取引先からいただいた際のお礼状を
奥様が代筆する場合の文面やマナーなどについて確認してみましょう。
・ お礼状を出すタイミング
いつもお仕事を発注してくれる取引先からのお中元ですから、
できるだけ早く丁寧に対応しましょう。
できるだけ早く、お中元が届いてから2~3日後までには
投函するのが理想です。
奥様が書くお礼状は、手書きにしましょう。
代筆でパソコン仕上げは、相手に失礼にあたります。
文章の立ち位置は?ご主人の代筆なので、ご主人目線での文章にします。
「夫がいつもお世話になっております」というのは
奥様が取引先に向けて書いているようになるので、
これではちょっとおかしいですね。
「家族もみな喜んでおります」など、
ご主人の立場から話すように書きましょう。
代筆の手紙に「ご主人から一筆もらう」というのは
おかしいのでやめましょう。
我が家の例をお話しますと、
いつも我が家にお礼状を綺麗な封書で
送って下さる方がいるのですが、
とても大切にされている印象が持てて嬉しいものです。
ですので、私自身は、いつも封書にしています。
もちろん、葉書でも非礼ということはありませんので、
ご安心くださいね。
かもメールなどでも大丈夫です。
ただ、文面に「暑中お見舞い申し上げます」を入れるのは
避けましょう。
お中元のお礼状 妻が代筆するときの例文
では、実際の例文をご紹介しますね。
取引先会社の社長名で、夫の個人に贈られた
お中元に対してのお礼状となっています。
宛名、品物やその感想のところに、ご自身のケースをあてはめて
コピーなどして、ぜひご活用下さいね。
拝啓
盛夏の候 貴社におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
本日、結構なお中元の品を拝受しました。
さっそく家族で頂戴しました。
フルーツの豊かな香りとゼリーの滑らかな食感が素晴らしく、
食後のデザートとして楽しみました。
平素は、私どもの方こそ格別のお引き立てをいただいておりますうえ、
このようなご恵贈にあずかり、恐縮しております。
これからも貴社のご信頼にお応えできるよう
誠心誠意努力してまいります。
何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、○○様をはじめ、
貴社の皆様のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
平成○○年○月○日
(夫の名前)
内
お中元のお返しは必要?ビジネスマナーについて
お中元にお返しはいらないと聞くけど、
本当に何もしなくていいのかしら?
と少し不安になりますね。
特に、いつもお世話になっている得意先様から
いただきっぱなしというのは、
たとえご主人様に
「気にしなくていい、自分がお礼を言っておくから大丈夫」
と言われても何だか気が引けます。
お中元は、日頃の感謝を示す挨拶の品なので
お返しは原則不要と言われていますが、
今回のように、お客様の側から品物をいただいてしまうなど
事情によっては、そのままにしておくのは
ビジネスマナーとして大丈夫なのかと
抵抗があるという人も多いと思います。
その場合の、我が家の習慣をご紹介しますと、
「お返し」ということではなく、
「贈り合い」ということにして、
こちらからも簡単に贈り物をするのはありかなと思います。
この場合、表書きは「お中元」ではなく、
「暑中お伺い」などではいかがでしょうか?
これは、特にマナー本に載っているということではなく、
我が家流の慣例なので、
皆さんもご主人と話し合いの上、
独自のルールをお決めになると
そのたびに迷わなくていいと思いますよ。
品物を贈るタイミングは、お中元が届いたらすぐですと、
「贈り物が気に入らなかったのか?」とか
「借りを作りたくないと思っているのか?」など、
相手が繊細な心の持ち主の場合、
不快な印象を与えてしまうことがあります。
一呼吸置いた頃、2~3日後に発送できるように
手配するといいですよ。
まとめ
いかがでしたか?
内容が非常に個人的なもの以外でしたら、
奥様が代筆されるのは、ビジネスマナー上も
全く問題ないと思います。
お礼状の本来の意味は、相手に対しての感謝の意を示すことです。
ご主人が信頼し任せた人が
心を込めて手書きしたものでしたら、
受け取る側にも
十分にその気持ちが伝わるはずです。
気配りのある奥様がいると、
きっと旦那の印象も良くなります。
それで仕事が増えることはないかもしれませんが、
ご主人様は仕事がしやすくなって、
奥様への信頼も増すかもしれませんね♪
最後までお読み下さり、ありがとうござました!