身内が亡くなり、喪中はがきを出そうと思っても、
慣れないことだし、
いつ頃までに、誰に出したらいいのか、わからないことばかりで
戸惑いますね。
今日は、
1.喪中はがきはいつまでに出せばいいのか
2.喪中はがきを出す相手の範囲
3.喪中はがきの具体的な文例
について、
実家の印刷業を手伝った経験をふまえてお伝えします。
いざ喪中はがきを出そうというときに慌てないように
一緒に確認しておきましょう!
喪中はがきはいつまでに出せばいいの?
喪中ハガキは、「身内が他界したので、
新年のご挨拶は遠慮します。」ということをお知らせするものです。
受け取る相手が年賀状を出す前には
届くようにしたいもの。
年賀状の受付開始が12月15日ですので、
それまでに投函するのが理想です。
出すのが遅くなって、相手が年賀状を出してしまったということがないよう
早めに準備して
11月下旬から12月上旬には投函しましょう。
ただし、年末ぎりぎりに不幸があった場合は、
喪中ハガキは出さないでおきます。
その場合は、新年になってから寒中見舞兼死亡通知の形で
お知らせします。
寒中見舞は、松の明け1月8日から2月2日(立春2月3日の前日)の間に投函します。
喪中はがきを出す相手の範囲は?
喪中ハガキを出す相手の範囲は、
普段ご自分が年賀状を出している人全部が目安です。
念のため、その人が葬儀に来ていた場合でも
喪中はがきは出しておきましょう。
ご自分が喪主をつとめたような場合は、
故人の手紙やはがき類を確認して、
故人が生前手紙のやり取りをしていた人にも知らせるべきですが、
その場合は、喪中はがきではなく、「死亡通知」という形になります。
喪中であることを知っている親族には
喪中はがきは出さないこともあります。
同居の家族以外には出すという人もいます。
親族間のことは、家族と話し合い、
今年は年賀状は送らないと連絡しあってもいいでしょう。
なお、取引先や顧客など、ビジネス上の相手には喪中はがきは送らず、
普段通り年賀状を送っても差し支えありません。
公私を分け、
相手へ余計な気遣いをさせないためです。
喪中はがきの文例をご紹介
喪中はがきには、
○句読点は使わない
○段落を下げない
○漢数字を使う
○縦書きが原則
という独特の形式があります。
年賀状ソフトを使って
喪中はがきを自ら印刷される方は
この点に注意してくださいね。
では、喪中はがきの基本構成から見ていきましょう。
喪中はがきの基本構成
喪中はがきの基本構成は
1.挨拶文
2.いつ、誰が、何歳で亡くなったのか
3.生前のお世話になったお礼や感謝など
4.結びの挨拶
5.差し出す年月(日付は書きません)
6.差出人住所氏名(夫婦・親子の連名でも大丈夫です)
となっています。
基本の文例は以下のようになります。
喪中につき年末年始の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
本年○月 母○○○○が享年○歳にて永眠いたしました
ここに本年賜りましたご厚情に深謝いたすと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
寒さに向かう折から皆様のご健勝をお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名・連名もOK)
亡くなった月・故人の氏名や年齢を変えれば
このままでも使えますので、利用して下さいね。
なお、「享年」は数えの年齢となりますので、
注意して下さい。
喪中はがきの具体的な文例
【故人の続柄・氏名・年齢を入れる場合】
喪中につき新年の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
本年○月 母○○○○が享年○歳にて永眠いたしました
ここに本年賜りましたご厚情に深謝いたすと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
寒さに向かう折から皆様のご健勝をお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名・連名もOK)
【故人の続柄・氏名・年齢を入れない場合】
喪中につき年末年始の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝いたしますと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名)
【故人が妻の親類で、夫と連名で出す場合】
喪中につき新年の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
本年○月 岳父○○○○(フルネーム)が永眠いたしました
生前のご厚誼を深く感謝申し上げます
なお時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(夫の氏名・妻の名の連名)
※こうすることで、妻の父が亡くなったのだとわかります。
【挨拶文に故人の続柄なども含める場合】
新年の御挨拶を申し上げるべきところ
父の喪中につき御遠慮申し上げます
明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
寒さ厳しき折からご自愛くださいませ
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名)
【急な逝去だった場合】
喪中につき新年の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
本年○月に母○○が急逝いたしました
生前に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
なお時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名)
【故人が病気療養中だった場合】
喪中につき年末年始の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
かねてより病気療養中でした父○○が本年○月に享年○○歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝いたしますと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名)
【家族葬を執り行ったことを知らせる場合】
喪中につき新年の御挨拶を慎んで御遠慮申し上げます
本年○月 母○○が享年○歳にて永眠いたしました
すぐにお知らせすべきところでしたが故人の強い願いで
葬儀は近親者にて執り行いました
お知らせが遅れましたこと深くお詫び申し上げます
生前賜りましたご厚誼に深謝すると共に
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
平成30年12月
(差出人住所)
(差出人氏名)
喪中はがきの文面で気をつけるべきマナー
喪中はがきは定型の文章なので、余白もあり、
つい一言添え書きがしたくなることもありますね。
先ほども述べましたが、
喪中はがきは「大切な身内を亡くしたため、
新年のご挨拶を遠慮します」というお知らせです。
余白があるから とか
出すついでに。。。といって
結婚や引っ越しなどの近況報告は書きません。
本来は結婚や引っ越しなどのお知らせは
喪中はがきとは別にしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
喪中はがきは近しい親族が他界したときに出すものなので
文例やマナーなどわからないことも多いですが、
形式や書くことは決まっているので
故人の名前や年齢を入れ替えて
ご自分の文面を作るのにお役に立てていただければと思います。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!