医師や医療機関から患者様に
お中元やお歳暮等のお礼状を書く場合、
書き出しはどうすればいいか
迷うことがありませんか?
よくある定型の書き出し文は
相手が患者さんの場合、注意が必要です。
今日は、20年来クリニックで経理総務を担当する
専門家から学んだ
医療系のお礼状マナーについて
まとめてみました。
お歳暮のお礼状を医師・病院側から送る場合の注意点は?
お医者様や病院では、
治療中の患者さんや
退院される患者さんから
お歳暮など季節の贈り物が届くことが多いかと思います。
患者さんへのお礼状については
一つ注意点があります。
それは、
患者さんは、何らかの病気を治療するために
通院してきているので、
一般的な定型の書き出し文はふさわしくない
ということです。
お礼状ですから、
贈り物に対する感謝の気持ちが伝わればいいのですが、
通院している人=健康でなない人 に対して
手紙を書くというのは、レアなケースです。
病気治療中の人に、
「お健やかにお過ごしのことと。.」
「ご健勝のこととお慶び。。。」
というのは…
かなり違和感がありませんか?
私が患者なら、あまりいい気分ではないと思います。
ひな形しかないお礼状例文集には
適切な表現はあまりないでしょう。
そこで大切なのは、
「通院している患者さんの安否を尋ねる」という気持ち。
本来、手紙の前文は、定型文を当てはめるものではなく、
あくまで相手を思って書き手のオリジナルな言葉を綴るものです。
「ご健勝のこととお慶び申し上げます」という例文は
相手が健康で元気な状態だということが前提で
「お元気でお過ごしですよね?」となるわけです。
でも、患者さんの場合、
「状態は落ち着いているとしても、
必ずしも健康とはいえない」ということが前提で、
「そういう人のご機嫌をこちらから伺う」気持ちで
ピッタリの言葉を探さなければなりません。
それは、
「お加減はいかがですか?」
とか
「いかがお過ごしでしょうか?」
という「お見舞い」の気持ちです。
お礼状だから、このひな形というふうに
あまり定型に縛られないようにすれば
相手を気遣うのに相応しい表現が出てくると思います。
患者さんからのお歳暮に送るお礼状の文例
それでは、一例文をご紹介します。
この度は、結構なお品物をお贈りくださり、
誠にありがとうございました。
患者様の回復を願って誠心誠意努めるのが私どもの仕事ですが、
このようにお気遣いをいただき、心から感謝いたします。
今年も残すところわずかとなり、お忙しいとは存知ますが、
どうぞくれぐれもご自愛くださり、良い新年をお迎えください。
また、病院でお目にかかる折に、ご挨拶したいと存じますが、
取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。
敬具
平成○○年12月吉日
○○クリニック(医療機関の名称)
医師 ○○○○
職員一同
医師が患者さんにお礼状を送るときの注意点と文例は? まとめ
いかがでしたか?
お礼状の本来の意味・目的は、
相手に対しての感謝の意を示すことです。
それがクリアできれば
それだけでいいのでしょうが、
お相手が通院中の患者さんとなると、
普段とは少し気遣いが必要ですよね。
参考にしていただけたら嬉しいです♪
最後までお読み下さり、ありがとうござました!